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そやねん 京都、行きましてん。 ~ 貴船神社 2 ~

『貴船』 の “云われ” に迫りましょう。

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京都市内の北に位置する地域を 『貴船 (きぶね)』 と言いますが、神社の 『貴船』 は “きふね” と発音し、濁りません。
それは、貴船神社は、鴨川の水源地にあたり、古くから水の神さまの地として崇められているため、“澄んだ水” をイメージして “きふね” と濁らないのだそう。





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『貴船』 という名前は、約1600年前 (第18代 反正天皇の御代) 初代 神武天皇の皇母・玉依姫命が大阪湾に御出現になり、水の源を求めて黄色い船に乗り、淀川・鴨川をさかのぼり、その源流である貴船川の上流・現在の奥宮の地に至り、水神を祀ったという伝説が由来となっています。
このときに玉依姫が 「黄色い船」 に乗っていたので、 「黄船」 → 「貴船」 に転じたそうな。

また古来より、日本人には川上への憧れがあったといわれます。
「澄む」 という字は、 「川を登る」 と書くように、川上は清浄な場所でありモノを生み出す神秘の処であると考えられていました。
当時、水は天候に左右される自然の恵みそのもの。
万物の根源である水に対する感謝の念が、いつの間にか伝説となり、また信仰の対象となっていったのでしょうね。


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貴船は、古くは 「氣生嶺」 または 「氣生根」 とも書かれていました。
大地のエネルギー “「氣」 が生ずる山”、“「氣」 の生ずる根源の地” という意味なのだそう。
貴船神社には、本宮 ・ 奥宮 ・ 中宮(結社) のすべての境内に御神木として、巨大な桂がそびえています。
根元からいくつもの枝が天に向かって伸び、上の方で八方に広がっているのが桂の木の特徴で、それがまるで御神氣が龍の如く大地から勢いよく立ち昇っているように見えるところから、御神徳の象徴とされるのだとか。
ちなみに、 ↑ は 本宮の御神木。
樹齢はおよそ400年、高さは約30mだそう。


貴船神社で祀られている神様は、
・本宮 : 高龗神 (たかおかみのかみ)
・奥宮 : 高龗神 (たかおかみのかみ)、もしくは 闇龗神 (くらおかみのかみ)
・結社(中宮) : 磐長姫命 (いわながひめのみこと)
「高龗神」 と 「闇龗神」 は同じ、もしくは一対の神様とも言われており、両方共 「龍神様」 で水を司っています。
そのため日照りや長雨の年は、天皇が生きている馬を捧げて雨乞い・雨止めを祈願したそうな。
晴天を願う場合は “白馬” を、雨を願う時は “黒馬” を奉納していたと伝えられています。
現代に伝わる 「絵馬」 の発祥は、ここ貴船神社であるそうな。 

ちなみに、「龗 (おかみ) 」 というのは、あまり見ない漢字ですが、もとはこれが正式な 「龍」 の字だそうです。
” かんむりに “” 三つ、その下に “” で、「龗 (おかみ) 」。
「水 (水まわり) を司る神様 → 台所を取り仕切る人」 から、「女将 (おかみ) さん」 と呼ぶのもこの漢字からなのだとか。


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蛇口をひねればいつでも水が使える現代です。
「水には困ってないし、水の神様にお願いする事なんてありませんよ!! (u_u)/"」 と思う方もいるでしょうが、いえいえ、そんなことはありません。

生き物は、水がなくては生きていけません。
神道では、体内の氣が衰えることを 「けがれ (氣枯れ)」 といい、古来より 御神氣に触れることで氣力の充実をはかり、そこから運気発祥 (開運) を導くという篤い信仰があるといいます。
体を流れる水がよどむことなくきれいに流れてくれれば、心身の健康にも良い影響がありそうでしょ??
所願成就は、健康なカラダがあってこそのもの。
それが、延いては仕事運や金運アップ、はたまた恋愛成就に繫がるのかも知れませんね!! (^^)


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水を司る神を祀る貴船神社の御神水は、真夏にはとても冷たく、真冬には不思議なぬくもりをもつ弱アルカリ性の水で、古くから茶人がお茶を点てるのにも珍重されているそうです。
また、これまでに一度も枯れたことがないのだとか・・・。
かつて、3年以上汲み置きした御神水を水質検査したところ、腐らず変色もなく雑菌の繁殖もなく、非常に良質の水と判定されたそうな。
聖山でろ過された無垢な水は、ある場所では滝や池となり、ある場所では水汲み場となります。
いにしえの行者たちも、この純粋な水の精気で心身に潤いを与え、清められていたのかも知れませんね。


つづく。
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by yosshy_z | 2016-06-03 23:27 | 京都ラプソディ